ひとひらのことのは

神職になる方法

平成17年12月03日

今日は神職になるための方法についてお話ししましょう。

神職になるにはいくつかの方法があります。一番早いのが講習会を受けること。神職には上から「浄階」「明階」「正階」「権正階」「直階」の5つの階位がありますが、講習会では浄階と明階以外の階位を取得することができます。一番下の直階ですと約1ヶ月で資格を取得できます。これを聞くと「たった1ヶ月で!」と思うかも知れませんが、そんなになまやさしいものではありません。朝から晩まで講義と祭式(祭典などで行なう作法のこと)の勉強があります。休日はあるものの、精神的肉体的に相当きついと思います。

仕事をしながら階位を取得しようと思ったら、「大阪国学院」という通信制の学校に通う方法があります。ここでは1年で直階、次の1年で権正階を取得できます。ここも「通信制で取れるのか」とあなどってはいけません。毎月複数(しかも各々が400字詰め原稿用紙5枚やそれ以上)のレポートを提出しなければいけません。年2回、それぞれ4日間のスクーリング(実際に学校に来て講義を受けること)もあります。強い意志とある程度の時間の余裕がないと、途中で挫折すること必至です。

一番多いのが学校に通うこと。「國學院大學」と「皇學館大学」とがあります。学部の場合は、4年間通うと正階の資格が取得できます。専攻科(わたしはここに通いました)は大卒者向けのコースで1年間で正階の資格が取得できます。これもなかなか大変で、1年間で普通の大学生の倍近く単位を取らなければいけません。毎日のように講義が3コマから4コマあります。ちなみに大学や専攻科を卒業した後に2年間神社で奉職し、必要な研修をいくつか受けると明階を取得できます。

他にも研修所というものが伊勢神宮や熱田神宮などいくつかの神社に附属して設置されています。ここでは2年間で正階の資格が取得できます。

こうした研修機関に通わずに試験を受ける方法もあります。これは相当難しい試験で、わたしでも問題を見ると驚くくらいです。正直言って権正階の試験でも受かるかどうか心配です(笑)

もちろん資格を取ったからそれで終わりではありません。あくまでも神職としての第一歩を踏み出しただけです。神社に奉職し、神様と向き合い人と向き合い、毎日研鑽に励むことが大切なのです。

なお、こうした研修機関を受験する際にはその都道府県の神社庁(全国の神社を包括する神社本庁というものがあり、神社庁はその出先機関のようなもの)長の推薦などが必要です。誰も彼もがなれるというわけではありませんが、真剣に神職になりたいと考えているのでしたら、まずは近くの神社の神主さんに尋ねてみましょう。ちなみに神職には女性もなれます。


お宮参り

平成17年11月28日

今日はわたしが熊本に帰ってきてから初めて、うちの神社で初宮詣のご祈願がありました。熊本では初宮詣を「お宮参り」ということが多いようです。

初宮詣というのは以下のような意味があります(『神道いろは』『神道事典』参照)

・氏神様をお参りすることにより、誕生した子供を新しい氏子として認めてもらうこと

・未だ不安定な状態にある新生児が、氏神様のご神徳により力強い生命力を得て健やかに育つことを祈願すること。

・子供が産土神(うぶすながみ、氏神様のこと)のご分霊をたまわり、この世に生を享けたとする信仰に基づき、これに感謝をすること。

初宮参りの日は、熊本では男子が生後31日目、女の子は33日目という場合が多いようです。これも地方によってそれぞれです。実際にはこの日以降でしたら、いつでもよろしいかと思います。寒い時期を外されて、暖かくなってからいらっしゃる人も多いです。極端に遅くなるのは考えものですが、神社にお参りして神様に誕生のご奉告をすることと、無事に成長することをお祈りするという気持ちが大事なのです。

今日お宮参りのご祈祷をしたのは、わたしの知人のTさん夫妻の長女さんでした。お二人とも職場がうちの神社の氏地(それぞれの神社の神様が守っている土地のこと)にあるというのも何かのご縁なのかなと思います。こうしてお二人と知りあえたのもご縁ですし、ご縁というのは不思議なものですね。

長女さんのお名前は、奥さんの亡くなったお父さんから一字いただいたそうです。亡くなったお父さんもお喜びだと思います。きっとお父さんはこれからもお孫さんにあたるこの子はもちろんのこと、Tさんご一家を見守ってくださるんでしょうね。わたしもTさんご一家のご多幸を心よりお祈りしています。

このように幸せなご祈祷をさせてもらうと、こちらまで幸せな気分になれます。こういった時は神主になってよかったなと思います。


サカキの植え替え

平成17年11月22日


昨日はサカキの移植をしました。このサカキは一昨日の日記で紹介したモミジのそばにあり、お互いに枝が伸びるのを邪魔していました。しかも、授与所への通路上にあり、通行の妨げにもなっていました。

植え替えるサカキは3メートル弱あります。まずはサカキを抜くために周囲を掘ります。これはそんなに時間が掛かりませんでした。次は植え替え先に穴を掘ります。けっこう大きい木なので直径60センチ、深さ40センチの穴を掘りました。本当はもう少し大きい穴を掘ったほうがいいのですが、スペースの関係で無理なので断念しました。

その穴に赤玉土と腐葉土を今までの土に混ぜたものを入れていきます。ある程度土を入れたところでサカキを穴に入れます。なかなかいい感じです。あとは空いている所に土を入れていきました。穴が埋まったところで、周りに水鉢(みずばち・水を注いだ時に水が漏れないようにするための堤防のようなもの)を作ります。そして水を入れ土を固めて完成です。

サカキもモミジも周囲に空間が出来たので、周りの風景に映えています。サカキを植え替えた先の稲荷神社の参道も今まで以上に雰囲気がよくなりました。2本ともどんどん大きくなっていってほしいものです。


境内への植樹

平成17年11月12日


みなさんは神社というと何を思い浮かべますか? 境内の鬱蒼(うっそう)とした緑を思い浮かべる方もいらっしゃると思います。神社と境内の緑というものは不可分のものなのです。西洋の教会は建物イコール神域と考えていいのですが、神社の場合は神社と境内の緑を含めて神域になります。そこが教会と神社の違いです。

私は約1年半前に大阪の神社から、自分の生まれ育った場所でもある山崎菅原神社に戻ってきました。その時に思ったのが、境内が殺風景だということでした。当社の境内には楠やイチョウなどの大きな木はあるのですが、花を咲かせる木が少なかったのです。

そういったわけで、何種類か草木を植えてみました。うちの神社は菅原道眞公をお祀りしており、梅とはご縁があるので、紅梅と白梅を植えました。また、苗木を買ってきて、せっせと植えていきました。境内の土はやせているので、穴を掘って土や肥料を混ぜてから木を植えました。椿やモミジ(2種類)、アジサイ(2種類)、夏椿、ナンテン(写真)などです。

どんぐりの木も育てています。以前奉職していた神社で実習をしていた方の実家の神社では、秋になると子供たちがどんぐりを拾いに来るそうです。「うちでもどんぐりを育てよう」「でもどうやって?」と考えた私は、どんぐりを拾ってきて、植木鉢に植えてみました。ところが翌年の4月になっても芽が出ません。「やっぱり拾ったどんぐりじゃだめか」と思い、植木鉢の土を捨てようとしたところ、どんぐりから根が伸びていたのです。慌てて土に埋め戻しました。ほどなく芽が出てきて、今ではだいぶ育っています。


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