ひとひらのことのは

紀元祭

平成29年02月11日

本日は紀元祭を斎行いたしました。紀元祭とは、神武天皇が即位した日である2月11日に際して、皇室の繁栄と国の益々の発展を祈るお祭りです。

2月11日は現在は「建国記念の日」とされていますが、かつては「紀元節」という祝祭日の一つでした。戦後にGHQにより紀元節は廃止されましたが、昭和42年に「建国記念の日」に名称を変え復活しました。

国民の祝日に関する法律第2条には、建国記念の日の趣旨について、「建国をしのび、国を愛する心を養う。」と規定されています。

以前に建国記念の日について熊本日日新聞のコラムに書いたので、以下に転載いたします。興味のある方はご覧ください。

「真の国際化」

昨日は「建国記念の日」であったが、「建国記念の日って何の日?」と思っている人も多いのではないだろうか。私も子供のころはどういった日なのかを知らなかった。

「建国記念の日」は、明治五(一八七二)年に制定、戦後に廃止された「紀元節」という祝日が、名称を変えて復活したものだ。紀元節は初代天皇の神武天皇が即位したとされる日を祝う日だった。国民の祝日に関する法律では、「建国記念の日」について、「建国をしのび、国を愛する心を養う」日としている。

世界の多くの国でも、建国や革命、独立を祝う日が制定されている。フランスでは七月十四日が革命記念日であり、私が留学していたリヨンという町では、花火が打ち上げられたり屋台が出たりとお祭り騒ぎであった。どこの国でも建国や革命にまつわる記念日は国の一大イベントで、国民こぞって祝っており、一部の祝賀行事を除くと特に目立ったイベントもない日本とは対照的だ。

このように、外国人に比べて日本人は国の成り立ちについて関心が薄かったり、「自分が日本人であること」を普段はあまり意識していない。私も留学するまではそうであった。しかし、フランスでは日本人として質問を受けたり意見を述べる機会も多く、「日本人であること」を強く意識するようになった。日本のことをもっと知りたいと思うようにもなった。

国際化の時代と言われるが、外国語を話せさえすればいいわけではない。自国の歴史や文化を知り、日本人としての誇りを持つことで、外国や外国人と対等に接することができる。根拠のない優越感や劣等感を持つこともなく、理解し合うこともできるだろう。国際人である前に日本人であることが大切なのである。

(平成20年2月12日付の熊本日日新聞夕刊より転載)


春季大祭

平成28年04月25日


本日は春季大祭を斎行いたしました。本来であれば、総代さんにご参列いただくのですが、熊本地震により避難所生活を余儀なくされている方もいらっしゃいますし、余震も続いていますので、今回は安全面から神職のみでのご奉仕となりました。

また、本来でしたら神殿内にお供えするお供え物も、大きな地震が発生した際の避難のことを考え、神殿扉前にお供えいたしました。

春季大祭を参列者なしでご奉仕するのは10年以上ぶりです。その頃は参拝者もほとんどいらっしゃいませんでしたが、今日はまだ本震から10日経っていないにもかかわらず、お参りの方も少しずつ戻ってきました。

この地震でだいぶスタート地点の方に戻されたようにも思えますが、決して0からのスタートではないということを、お参りの方に教えられたような気がします。

なお、本日境内建物の応急診断が行なわれ、ご本殿の回廊の塀が傾いていることから、要注意と判定されました。ただ、ご本殿の建物自体は大きな問題はないとのことなので、ご祈願等で本殿内に入ることは可能であることを申し添えておきます。


本日は神武天皇二千六百年式年祭遥拝式を斎行いたしました。

今年の4月3日で、初代天皇であらせられる神武天皇が崩御されて2600年になることから、宮中に鎮座する皇霊殿と奈良県の畝傍山(うねびやま)にある神武天皇陵にて、神武天皇二千六百年式年祭が斎行されました。それに合わせて全国の神社でも遥拝式が斎行されました。


東日本大震災

平成28年03月11日


本日は東日本大震災の発生から5年の節目の年にあたることから、東日本大震災復興祈願祭を斎行いたしました。今回は熊本県神社庁を通して福島県産のリンゴを購入し、ご神前にお供えいたしました。

福島県産の農水産物は未だに風評被害に遭っています。熊本では福島との距離があることから、なかなか福島県産の農水産物が流通することがありませんが、こうした機会を見付けて福島の生産者の方たちの力になれればと思います。

なお、リンゴはお供えした後にいただきましたが、とても甘くて美味しいリンゴでした。

地震からちょうど1年経った時のブログに、「復興への道程はまだ道半ばです。これからも被災地や被災者に思いを寄せ、自分の出来る範囲でいいので、被災地や被災者を支えていきたいですね。」と書きましたが、それから4年経った今でも、復興は道半ばどころか未だに避難者が17万人を超えるなど、まだまだ先の見えない状況にあります。被災地以外では東日本大震災は過去のものになりつつありますが、これからも被災地や被災者に思いを寄せていきたいものだと思います。


祈年祭

平成28年02月17日

本日は祈年祭(きねんさい・としごいのまつり)をご奉仕いたしました。祈年祭とは、皇室の弥栄と国家・国民の一年の安泰を祈るお祭りです。我々の主食である米(稲)の豊穣を始め、あらゆる産業の発展、国力の充実が祈られます。神社の祭典は大祭・中祭・小祭の3つに分けられていますが、祈年祭は11月23日の新嘗祭と同様に大祭とされており、日本人と農業の深い繋がりを感じることができます。


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