ひとひらのことのは

神棚を祀る方角

平成18年08月22日

今日は事務所移転のご祈祷の打ち合わせがありました。その後、移転先のビルに神棚をお祀りする場所の確認に行きました。

さて、みなさんは神棚をお祀りする方角をご存知でしょうか。一般的には北を背にして南向きか、西を背にして東向きにお祀りします。その理由は、南は太陽が高く昇り、その力が最も強まると考えられているということ、東は太陽が昇る方角ということから来ていると思われます。

神社も同じように南向きか東向きに建てられていることが多いです。しかし、境内地の状況やその神社のご由緒から、西向きや北向きに建てられている場合もあります。熊本では藤崎八旛宮や健軍神社などはご社殿が西を向いています。当社も西南戦争で焼失し遷座する以前は西向きのご社殿でした。

話を戻しますが、神棚を設ける場合は目の高さより高い位置で、家中で最も清浄な場所を選んでお祀りします。(借家などで)棚板を取り付けることが難しい時には、本棚やタンスの上に神棚を設けても構いません。

なお、神棚も南向きか東向きにお祀りすることが難しい場合は、西向きや北向きにお祀りされても構いません。


参照『神道いろは』神社新報社


お盆について

平成18年08月14日

みなさんはお盆休みをいかがお過ごしでしょうか? 久し振りにご家族や親戚にお会いになる方も多いことでしょう。また、お仕事をされている方もいらっしゃると思います。お疲れ様です。

さて、お盆というと仏教の行事と思われている方も多いと思いますが、実は日本固有の先祖祀りがもとになっています。ところが、江戸幕府が檀家制度により、庶民の先祖供養まで仏式で行なうよう強制したため、お盆も仏教の行事と誤解されて、現在に至っています。

今のわたしたちが存在するのはご先祖様のお蔭です。お盆の時はもちろんそうですが、常にご先祖様への感謝の気持ちを忘れないようにしましょう。


参拝の作法

平成18年07月17日


昨日からご社頭に、参拝の作法についての掲示板を置いています。参拝の作法を知らない方が意外と多いので、正しい作法で参拝してもらいたいと思い、この掲示板を設置しました。

神社の場合、ご神前での参拝の作法は二礼二拍手一礼(正式には再拝二拍手一拝)です。

1、まず、2回深くおじぎをします。
2、次に両手を胸の高さで合わせ、肩幅程度に両手を開き、2回
  拍手をします。
3,最後にもう一度おじぎをします。

礼はわかるとしても、何故拍手(かしわで)を叩くのかという疑問があると思います。拍手は古くから我が国独自の拝礼作法として、神様や身分の高い人を拝む時に用いられました。

神社によっては、若干異なる作法で拝礼をするところがあります。例えば、出雲大社では二礼四拍手(しはくしゅ)一礼にて拝礼をします。

みなさんも正しい作法でお参りをなさってください。


今日、うちの神社に電話で、「今度お宮参りに行くのですが、神社にお渡しする熨斗袋(のしぶくろ)の表書きはどのように書けばいいのですか?」というお問い合わせがありました。普段はなかなか神社でご祈願してもらう機会がないので、ご存じない方も多いようです。「のし袋の書き方」などといった言葉で検索して、当社のブログを見に来られる方も多いようです。

ご祈願の際に渡す熨斗袋に記す表書きにはいくつかの種類があり、「(御)玉串料」「(御)初穂料」「(御)祈祷料」などが挙げられます。

「玉串料」とは玉串の代わり、「初穂料」とはその年に初めて収穫されたお米の代わりに金銭をお供えしたことから、その名が来ています。他には「御榊料」と書く場合もあります。

神社にお供えをする場合は、それが金銭でしたら「玉串料」や「初穂料」の他に「御供」「御神前」と書くこともあります。食物やお酒をお供えする場合には「奉献」「奉納」または「上」と記す場合が多いです。

神葬祭(神道式の葬儀)の際の熨斗袋には、「御霊前」「玉串料」「御榊料」と記します。この場合に注意しなくてはいけないのが、蓮の花を描いた不祝儀袋を用いないということです。これは仏式の葬儀のみに用います。

表書きの書き方を状況に即してご説明しましたが、今までに挙げた書き方でなければ絶対にいけないというのではなく、例えばご祈願の際に熨斗袋に「御神前」と書いても構いません。どうしても表書きの書き方が分からないという時には、当社までお尋ねください。

玉串料を裸で持ってこられる方もいらっしゃいます。絶対にいけないというわけではありませんが、神様にお供えするものですから、せっかくでしたら袋に入れてこられた方がよろしいかと思います。

ただし、当社は環境に優しい神社を目指していますので、裸で持ってこられても構いません。きちんと専用の袋に入れて、ご神前にお供えいたします。熨斗袋や封筒に玉串料を入れてこられた場合は、封筒や熨斗袋はリサイクルに回しています。どうかご了承ください。


神社新報社刊「神道いろは」参照


神饌のお話

平成17年11月23日



今日は新嘗祭という祭典がありました。新嘗祭は神社の祭儀の中でも重要な祭儀の一つなので、神饌(しんせん、神様へお供えする食べ物や飲み物の総称)の台数が一番多くなります。

神饌をご神前にお供えする場合ですが、お供えする順番が決まっています。神様に近い順番に並べると以下のようになります。

1、和稲(にぎしね・モミを取り去り精米したもの)2、荒稲(あらしね・モミのままのもの) 3、酒 4、餅 5、海魚 6、川魚 7、野鳥 8、水鳥 9、海菜(昆布、ワカメなど) 10、野菜 11、菓(果物) 12、塩・水

これを全部お供えすることはめったになく、神社の規模や祭典の規模に合わせ、この範囲内でお供えしています。ちなみに今日の新嘗祭でお供えしたのは1・2・3・5・7(野鳥の替わりに卵)・9(海菜の替わりに乾物類)・10・11・12です。1・2・3は同じ三方(さんぼう、神饌などを載せる台のこと)に載せているので、7台お供えしたことになります。

神饌はお供えした後、人間がいただくことになります。神様がお召し上がりになった食べ物を人間がいただくことにより、神様のお力をいただくのです。神社でご祈祷をした後に撤饌と称して落雁(らくがん)などのお菓子やするめなどをお渡ししますが、これにはそういった意味合いがあります。

神饌を盛る場合には見栄えも大事です。野菜や魚などの向きには決まりがあります。魚はお腹を神様の方に向けお供えします。当社では基本的に平瓮(ひらか・お皿のこと)に神饌を盛っていますが、直盛り(じかもり)といって、三方に直接神饌を盛ることもあります。熊本では直盛りが多いようです。

みなさんが神棚に神饌をお供えされる場合は、米・酒・塩・水だけでも構いません。季節のお野菜や果物、また旅行のお土産などをお供えされると神様も喜ばれることでしょう。


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